研究のお話

前情報

ちょっと理論寄りの研究をしていて,数式をこねくり回し,定理を証明し,見積もりをたて,シミュレーション実験をするとかいうことをしていたりする.

一番面白いところ

数式をこねくり回して定理を証明するところ.これは世界中で自分しか知らないんだというお気持ちになれる.

講義で他の分野の論文を読んだりしたが,Aをするために先行研究BとCを使ってこういうことをしてみたらこれくらい上手くいったみたいな話がある.勿論内容としては面白く,精度が上がるのはやっていて楽しいとは思う.バイトは正にそういうことをしているが,自分の場合,自分の研究においてそれよりかはハイになっている.

一番しんどいところ

論文を書くこと.一番辛い.いつも2カラム8ページまで削るために最初は9ページとか10ページくらい書くのだけれど,定理を証明しているだけなので大変.多少の図は載せるけれど,そんなに図が多い訳でもないので.あと,2カラムは数式だらけになると横幅的に飛び出しまくって向いていないと思う.

上手くいったいかないではなく,誰も知らないことを証明してみせたというところが面白い.

それ以外

自分の書く文章がゴミなので先生からの赤入れが多く,先生にも負担をかけてしまい,それは気にしなくて良いが,赤入れが多いと,今回もまたゴミを作ってしまったかというお気持ちになる.

赤入れが多いのは,先生が優しすぎて丁寧すぎるだけなので感謝しかない.

さいごに

研究に向いている向いてないとかあると思うが,自分は理解力に乏しく,論文等を数回読んだだけでは殆ど理解できないため,かなり多くの時間をかけて何回も何回も色々と参照しながら読んでいる.話の流れを誤解していたりすることが多く,なんでこんなことを言っているんだとなることが何回もあり,時間がかかる.経験値を積めば慣れてくるのかもしれないが,これから先も多分こんな感じであと1年ちょっと過ごすんだろうなあという気がする.

お金を貰って研究をするとなると,どんなに時間をかけても良い今とは話が変わってくるので,あんまり向いていない気がするなとインターン中に思った次第.